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    • 2016.07.21 Thursday
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    空音「帰宅後のテーブル」

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      うちに帰るとテーブルの上に
      メモ書きがひとつ


      うちに帰るとテーブルの上に
      ワインが ひとつ

      そんなことないか




      **

      空音嬢のつやのある低音
      部屋をつつみこむピアノ
      帰宅後のテーブルで、ぜひ。

      『春暁』ご紹介

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        『春暁』 A5コピー、48ページ、300円。
        企画本/三題話/現代・恋愛・随想・妄想・幻想なんでも/短編10本+豪華イラスト


        ・Which Colour Do You Like? ―水無瀬
        ・ラムネ ―紫
        ・カゴのなかのコイゴコロ −石田麦
        ・赦し ― 山下慶一
        ・エターナル・バブル −姫神雛稀
        ・渦中である ―天根和幸
        ・眠れない −深瀬 終
        ・夜明けの手紙 ― 正井
        ・Whichever Colour You Choose ―容

        -------------------------------------------------------------

        2013春文学フリマin大阪新刊です。

        表紙はこちら。泉井啓様が描いてくださいました。
        「表紙描いてください!」と無邪気にお願いしたら、激烈美少女が何人もでてきて、
        選びきれなくて中表紙にも、奥付にも、かわいい女の子がいます。
        もうなんといっていいのか……ありがとうございます……。



        なんて華やかなの。

        いつもなら各作品の冒頭抜粋をしますが、ゲスト様多数かつ別サークルからの
        参加者もいらっしゃいますので、今回は詩架の浮かれまくった後書きを全文抜粋して
        ご紹介に代えさせていただきます。


         『春暁』を手にとってくださって有難うございます。愉しんでいただけましたでしょうか。
        本書は、「泡」「籠」「暁」の三題を含む作品、ジャンルは問わない、という企画で
        製作しました。
         詩架はふたりぽっちなのにゲスト様九名、書名ページ数ありきの三題噺などという
        無茶振りを快諾くださった友人がこんなに居るなんて、私たち人脈石油王じゃなかろうか。
        詩架は皆さまのご好意で継続しています! とりわけ表紙に始まる多数のイラストを描いて
        くださった泉井啓様に最敬礼。まさに春の息吹を感じる、華やかで凛とした女の子たちに
        うっとりです。なんとノベルティ栞まで戴き……言葉もない……(十五名様限定配布です)。
         水無瀬と容の短篇は対になるよう作ってあります。企画側ですので折句もどきを
        仕込んでみました。ヒントは本書タイトル、英語、一文字ずつ、です。分かった方は
        Twitterかブログで是非お声がけを。回答もブログに掲載しますね。
         最後に、ゲスト各位に改めてお礼を。皆さま本当に素敵な作品たちをありがとう。
        企画編集している、その時間が既に春でした。読んでくださったあなたにも、心地よい
        春のひとときをお届けできたことを願って。


        さて、この後書きなどで言及している「折句もどき」の種明かしを。
        続きは畳みます。





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        『春暁』予告

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          2013春文学フリマ新刊『春暁』
          コピー本、48ページ、300円。  
          短篇9編+豪華表紙と随所にイラスト。


          ずっと「耽美」と形容されそうな冊子ばかり作ってきましたが、
          記念すべき大阪文フリ、そして春! にあわせて
          ポップでカラフルなものを作ろう、と企画しました。

          「泡、籠、暁」での三題噺ばかり集めた短篇集です。
          かつ、文字数も「●●字以内」ではなく、「見開きで2ページちょうど」と
          幅の狭い指定をさせていただきましたが、
          快諾くださったゲスト様方のレベルの高さよ!しかも仕事が速かった!!

          -------------------------------------------------------------------
          ゲスト様と作品タイトル一覧です。(敬称略)
          まだ収録順は確定ではないので、順不同です。

          泉井啓        表紙、中表紙、奥付
          正井           夜明けの手紙
          紫              ラムネ
          まぬけづら    うたかた
          姫神雛稀     エターナル・バブル
          天根和幸     渦中である
          石田麦        カゴのなかのコイゴコロ
          深瀬終    眠れない
          山下慶一     赦し
          水無瀬      Which colour do you like?
          容           Whichever colour you choose
          -------------------------------------------------------------------

          一歩間違えばありふれたテーマになりそうな三題ながら、
          ネタが被ったものが一つもなく、文体も濃淡もそれぞれ異なる、
          読み応えのある一冊となりました。
          もちろん水無瀬と容も書いています。いちおう企画者なので趣向を凝らして、
          『春暁』という書名にちなんだ「折句もどき」を二人の短篇には組み込みました。
          ヒントは、二人で半分こ、英語、です。
          原稿読んでくださったゲスト様数名に考えていただきましたが、
          まだ正解者は出ておりません。
          結構分かりやすいと思うんだけどなー。
          よろしければお手に取って、考えてみてくださいね。


          泉井啓様の超きらっきら素敵なイラストの片鱗をこの子で!



          あーかわいい。買い占めたい(おまえがかい)

          表紙はもっともっと彩りに溢れ華やかで春の息吹です!
          どうぞ実物を見に、詩架ブースA17へ!!



          未題

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            ・『未題』 新書オフセット、72ページ、500円。  【在庫僅少
            恋愛/幻想/百合。短篇9編+巻頭(詩とも掌編ともつかないナニカ)

            『翼果集』に全編再録されます。
            こちらも、あかばらさ天根和幸氏がゲストで寄稿くださってます。

            ・前書き(「合わせ鏡」)   ―容
            ・漂う骨            ―容
            ・そして、死の匂い      ―水無瀬
            ・水のない川         ―容
            ・散骨             ―キィ
            ・営む 五つの情景     ―容
            ・Muddy           ―天根和幸
            ・堕落             ―水無瀬
            ・   、            ―容
            ・目覚めのない朝を待つ   ―キィ

            -------------------------------------------------------------

            2011秋・文学フリマ新刊です。
            『不在』と同時発行ですが、こちらは、水無瀬、キィ、容が大学;時代に
            書いていた短篇の再録が中心になっています。
            『不在』がその当時の私たちのテーマの集大成、とするならば
            『未題』はそのデッサンの集まりでしょうか。

            短めで、情景的な作品が多いです。
            特に容は作品数が多く見えて一つ一つが短い、羊頭狗肉パターンです(笑)

            デッサンといっても、各作品は『不在』とは独立していますので、
            セットではなく個別にもお楽しみいただけます。
            そして再録と言いつつ、「漂う骨」は完全リライト、
            「堕落」および「目覚めのない朝を待つ」は完全書き下ろしなので
            大学時代というよりは、詩架の文体になっているかと。

            あ、そういえば、容の「 、」は、誤植ではなく、そういうタイトルです。
            読点ですね。息継ぎ、空白、つなぎめ、そういったイメージでした。

            表紙はこちら。詩架がこよなく愛する大阪・中崎町の
            書肆・珈琲舎アラビクさんの中庭を撮らせていただきました。
            (ちゃんとオーナーにお願いしたよ!)
            すっごい素敵なカフェなので、皆さまもぜひお運びになって。



            以下、各書き手のものを一つずつ、冒頭抜粋です。



            「手首をつかめば指の痕が淡くついた。カーモスの白い肌に朱く浮く己の痕にヴァリェタは
            甘い目眩を覚える。彼女の皮膚はやわらかい。細く骨ばって硬質なはずの手首にすら、
            力をこめればあっけなく鬱血がにじむ。肌がどうしようもなく柔いのだ、とヴァリェタは嘆息
            する。薄い皮膚はしきそもうすく、銀色の長い髪は陽の下でも月の光のように煙った」
                                                                             ―「堕落 」

            「私は妖気立って凶悪なこの犯罪者と心中してやると決心した。
              『行き先は天国でいいかい、』
            とてもよく晴れた寒い日だった。私は朝からいつものように、見張り台の塔の上から広大な
            墓地を見下ろしている。私の仕事はここで日がな一日、墓地の見張りをしていることだ」 
                                                                             ―「Muddy」

            「ねえ、知ってる。これネズミの肉が入ってるんだって。ユミが得意気に切り出す。持っている
            バーガーにはしっかりと歯型がついている。いやだぁ、とサキはバーガーにパクついた。
            ありがち、とリナはポテトをくわえる。他の客席を気に留めずにユミはケラケラと笑った。会話も
            関係も紙ナプキンくらい、薄ければ薄いほど軽ければ軽いほどいい」
                                                                            ―「目覚めのない朝を待つ」

            「ヒステリア・シベリアナという病気を知っているかと彼は訊いたのだった。小説で読んだわと
            私が答えると、口の端を吊り上げて、君は憧れてるんじゃないのかいと皮肉る。地平線しか
            見えない荒野を耕し続けた農夫が、ある日突然鍬を投げ捨て、太陽の沈む西へ西へと歩き
            続けて飲まず食わずでやがて死ぬ。君は素質があるよ、なぜなら君はそう思い込みたがって
            いるから、とにっこり笑って、私達は食事に出かけた。食べることを嫌いな人間がいるなんて
            信じられない、とその夜私は思っていた」                     ―「  、」





            不在

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              ・『不在』 新書オフセット、82ページ、500円。 【完売しました
              恋愛/不在、欠落、喪失。連作含む短篇8編

              完売しましたが、『翼果集』に全編再録されていますので、ご参考ください!

              あかばらさの天根和幸氏にゲスト寄稿いただきました。
              いつもありがとうございます。


              ・Solid Objects ―水無瀬
              ・ドライ・ドライ・マティーニ ―キィ
              ・極月の花 ―水無瀬
              ・脈 ―天根和幸
              ・最愛 ―水無瀬
              ・夜明け、あるいは常明の ―容
              ・手を伸ばす、僕らは光を飲み干して ―容
              ・飛翔 ―容

              -------------------------------------------------------------

              2011秋・文学フリマ新刊です。
              詩架の処女作でもあります。


              食べて働いて眠る、という生活の土台には何ら影響ないけれど
              「生きて」いくために各人が必要とするものがあると思います。

              あるひとにはフィクションの摂取、
              あるひとには恋愛かもしれず、
              あるひとには恋愛ですらない、友人との隠微な精神のつながり、

              レイモンド・カーヴァーという作家に、"Last Fragment"という詩があります。その一節を引きますが、

              To call myself beloved,
              To feel myself beloved on the earth.


              恋愛に限らず、どんな形であれ「在ることを赦されている」実感のために生きているのではないかという気がします。
              その実感を得るために必要とする何かがあると思うのです。

              それが「欠落している」「いつまでも不在である」「喪失してしまった」状況が、結成前から詩架の書くもののテーマでした。
              その欠落/不在/喪失 と認めたうえで、どう生きていくのか
              あるいは自分の手で作り出せないか?

              「なにか」を奪われたり取り戻そうと足掻いたり、
              失ったまま記憶をよすがに生きてみたり、
              あらたな何かを手に入れるために違う場所へ飛び立ったり、

              そういう話を収めた本です。

              表紙はこちら。キィが作った人形と薔薇です。撮影もキィ。
              なんだか好評で、皆さまの手に取り率が高かったそうな。





              以下、各書き手のものを一つずつ、冒頭抜粋です。



              「曇天。葉を落とした木々の枝が寒空にひっそりと目して冬を待つ。ガラス張りのビルが
              ベルベットの空を映す。あなたは終わりを待つと決めた。彼女を何からも引き止めないと
              決めた。あなたの夢は終わるものだ。世界は続く。あなたが生きている限り続く。夢が
              絶え果てても」                      ―「最愛 」

              「私は羊を連れて放浪を続けます。羊が何頭いるか私は知りません。しかしいなくなる
              羊がいれば私はいずれそれがわかるし、その羊が戻ってくることも、戻ってこないことも
              あります。いなくなった羊が惜しいことも、そうでもないこともあります。これらの羊はおのず
              から生まれることも、私が生むこともあります。私はそれらの羊と群れなして、放浪を続ける
              のです」                             ―「脈」

              「ふたりはそれぞれのアミュレットを月光の届く窓辺に置いた。満月が石を浄化する。
              彼女のものはローズクウォーツと水晶を中心にラピスラズリなどを入れて組んである。
              あなたの石はオニキスに水晶、天眼石だ。月光を反射して触れると冷たい」
                                                   ―「ドライ・ドライ・マティーニ」

              「詩稀は酔いの只中に居ると、悠希は思っている。 取り立てて奇異な女ではない。
              人目を引く容色もない。身長・体格ともに標準で、むしろ一般に埋没するのが特技だと、
              称えてやってもいいほどである。ただ詩稀の眼だけが悠希を捉えた。黒々と底深く、
              膜の張ったような鈍い光を放ち、そのくせ貪欲に対象を射抜く眼」
                                                     ―「手を伸ばす、僕らは光を飲み干して」


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