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あまぶん、ありがとうございました
- 2016.07.21 Thursday
- イベント
- 20:25
- comments(0)
- -
- -
- by 詩架
7/18に開催された尼崎文学だらけ、略称あまぶん、に
『Beyond the Cloudy Glass 』を委託させていただきました。
ほぼ広報できていなかったにもかかわらずお買い上げがあったようで、とても嬉しくありがたく……。
手に取ってくださった皆さま、ありがとうございました。
当日は容が少しだけ遊びに行きました。
尼崎って梅田からすぐなんですね!
駅からも近いし、道もわかりやすいし、
方向音痴の容でも鼻歌交じりに到着。
会場になっていた二つの会議室いずれも、入ってすぐ壁際に見本誌があるので、進路に迷うことなく初動作戦が立てられます。
そして見やすい。とにかく見やすい。
委託販売コーナーも、各書籍の表紙がよく見えるようディスプレイされていて、本に対する敬意と愛情を感じました……うれしかった……。
だらけブースは企画盛りだくさんで楽しかったです、曲水すさんで我ながら苦笑ものの規格外俳句をつくったり、真魚さんのブースにて「絵が描けないなら切り絵を作ればいいじゃない」宣言に目から鱗が雪崩れ落ちたり、でも切り絵でもやっぱりセンスがなかったので、容はマリーアントワネットではなくて庶民でした。
出入り自由な雰囲気のなか、楽しく満喫して、体調が落ちる前に離脱。
短い滞在でしたが、密度と鮮度がピカイチでした。
本も色々買ってきました。
いつも時差で読み終えては、「い、いまさら……かな……」などと感想述べるのをためらうのですが、今回は時差を恐れずやってゆきたい。
主宰のにゃんしーさま、
詩架を委託にご推薦くださった高梨來さま、
当日会場でお話してくださった皆さま、
ありがとうございました!
次回のあまぶんも楽しみにしています。
Beyond the Cloudy Glass 番外
- 2016.07.17 Sunday
- 既刊・新刊一覧
- 00:43
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- -
- by 詩架
痛いというよりもうるさかった。
「はい美雨さん、おしまい」
にっこり笑うまゆりちゃんは右手にピストル、ならぬピアッサーを握っている。ほんの数秒前勢いよく私の耳を撃ち抜いたやつだ。正面で屈む彼女のふっくらした唇と谷間に視線が吸い寄せ、られるや否や、ばしん、と音が鳴って耳が熱くなり、素早く反対にも穴が空いた。
この人に頼んで正解だった。思い切りの良さが日本一だ。
「あ、ありがとう……」
ぽそぽそ呟くのには反応せず、まゆりちゃんは注意事項を並べていく。朝晩これで消毒してくださいね、髪に引っ掛けないように、あとたまにピアス回してください、耳とくっついちゃうことがあるんで。
「ええっくっつくの!」
大声を出すと嬉しそうな顔をされた。
「そう、穴とね、ピアスがくっついちゃうんですよ。回りにくくなるの」
「なにそれ」
開けるんじゃなかった、今からでも取ろうか、いや今外したら血が出てきたりするのだろうか。
いやでも。
「……ねえ、まゆりちゃん楽しんでるよね?からかってるよね私のこと」
「あっ気づいた」
長い睫毛を瞬かせ、美雨さん学習能力高いですよね、なんておざなりに褒める。さすがに誤魔化されない。
「でも回したほうがいいのは本当です。はじめは、身体は怪我してるのかと思って穴を塞ぎにかかるから、粘液がピアスについちゃって、固まりやすいんですって」
まゆりちゃんが立ち上がりながら言う。いつの間にかピアッサーの残骸を集めて袋にまとめてくれている。
「はー……怪我……。なんとなく大それたことをした気がする」
「いいじゃないですか、大それたこと。私好きですよ」
また出るにっこりまゆりスマイル。大それた新妻は豪快に、ピアスヴァージン卒業おめでとうございます、と祝ってくれた。
**
7/18 尼崎文学だらけにて
既刊『Beyond the Cloudy Glass』を
委託販売いたします。
ひとり一冊だけの、貴重な他者推薦を
高梨來さま にお寄せいただき、
参加できることになりました。
來さまに足を向けて寝られませんが
お住まいを存じ上げないので
三角座りで寝るしかない。
と、いうわけで
本編+おまけ掌編は委託販売にて、
上でらちょろっとお見せしたのは
その後日談の一部。
このまま書ければ続編になるかと
思います。
本編を読まれてない方にも
雰囲気だけ味見していただければと!
美雨もまゆりも、なかなか可愛い
女子たちです。
「はい美雨さん、おしまい」
にっこり笑うまゆりちゃんは右手にピストル、ならぬピアッサーを握っている。ほんの数秒前勢いよく私の耳を撃ち抜いたやつだ。正面で屈む彼女のふっくらした唇と谷間に視線が吸い寄せ、られるや否や、ばしん、と音が鳴って耳が熱くなり、素早く反対にも穴が空いた。
この人に頼んで正解だった。思い切りの良さが日本一だ。
「あ、ありがとう……」
ぽそぽそ呟くのには反応せず、まゆりちゃんは注意事項を並べていく。朝晩これで消毒してくださいね、髪に引っ掛けないように、あとたまにピアス回してください、耳とくっついちゃうことがあるんで。
「ええっくっつくの!」
大声を出すと嬉しそうな顔をされた。
「そう、穴とね、ピアスがくっついちゃうんですよ。回りにくくなるの」
「なにそれ」
開けるんじゃなかった、今からでも取ろうか、いや今外したら血が出てきたりするのだろうか。
いやでも。
「……ねえ、まゆりちゃん楽しんでるよね?からかってるよね私のこと」
「あっ気づいた」
長い睫毛を瞬かせ、美雨さん学習能力高いですよね、なんておざなりに褒める。さすがに誤魔化されない。
「でも回したほうがいいのは本当です。はじめは、身体は怪我してるのかと思って穴を塞ぎにかかるから、粘液がピアスについちゃって、固まりやすいんですって」
まゆりちゃんが立ち上がりながら言う。いつの間にかピアッサーの残骸を集めて袋にまとめてくれている。
「はー……怪我……。なんとなく大それたことをした気がする」
「いいじゃないですか、大それたこと。私好きですよ」
また出るにっこりまゆりスマイル。大それた新妻は豪快に、ピアスヴァージン卒業おめでとうございます、と祝ってくれた。
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7/18 尼崎文学だらけにて
既刊『Beyond the Cloudy Glass』を
委託販売いたします。
ひとり一冊だけの、貴重な他者推薦を
高梨來さま にお寄せいただき、
参加できることになりました。
來さまに足を向けて寝られませんが
お住まいを存じ上げないので
三角座りで寝るしかない。
と、いうわけで
本編+おまけ掌編は委託販売にて、
上でらちょろっとお見せしたのは
その後日談の一部。
このまま書ければ続編になるかと
思います。
本編を読まれてない方にも
雰囲気だけ味見していただければと!
美雨もまゆりも、なかなか可愛い
女子たちです。
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